6月12日 大分県中部の地震
6月12日05時01分に大分県中部の深さ146kmでM6.2(最大震度5弱)の地震が発生した。発震機構は沈み込む方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部のやや深い場所で発生した地震である。余震活動は低調である。この地震の震源付近では深さ90〜130kmの範囲でM3〜4程度の地震活動が時々見られるが、今回の地震はこの活動部分よりもやや深い場所で発生しており、この部分ではM6.0を超えるような地震はこれまで観測されていない。
この地震の南東側のフィリピン海プレートの浅い側では、2006年3月27日にM5.5の地震(最大震度5弱)が発生している。(
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1923年8月以降の活動をみると、今回の地震が発生した周辺のフィリピン海プレート内部ではM5.0を超える地震が数年に1度発生しているが、1983年8月23日のM6.6(最大震度4)以降M6.0以上の地震は観測されていなかった。(
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気象庁
【平成18年6月14日第156回地震調査委員会資料 『2006年5月の地震活動の評価』】