11月30日 福島県会津の地震
2006年11月30日11時59分に福島県会津の深さ4kmでM4.3(最大震度3)の地震が発生した。
発震機構は北東−南西方向に張力軸を持つ正断層型(圧力軸は鉛直方向)で、ほぼ同じ場所で、ほぼ同じ発震機構をもつ地震(M3.3)が2005年6月26日に発生しているものの、この付近では東西方向に圧力軸を持つ型の地震が多く、珍しい。なお、地震発生直後の余震活動は比較的活発であったが、現在はほぼ収まっている。
今回の地震は、西側隆起の逆断層と考えられている会津盆地西縁断層帯の西側で発生したものであるが、震源との位置関係や発震機構から会津盆地西縁断層帯とは直接関係ない活動と考えられる。(
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1923年8月以降に、領域cで発生した最大規模の地震は1943年に発生した「田島地震」(M6.2)となっている。(
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気象庁
【平成18年12月13日第162回地震調査委員会資料 『2006年11月の地震活動の評価』】