12月6日 釧路沖の地震


2006年12月6日23時04分に釧路沖の深さ30 kmでM5.0(最大震度3)の地震が発生した。発震機構(CMT解)は南北方向に圧力軸を持つ型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界付近で発生した地震と考えられる。
地震発生直後、23時07分にM4.4(最大震度1)が発生するなど、余震活動はやや活発であったが、その後は減衰してきている。
この付近では2003年9月26日に「平成15年(2003年)十勝沖地震」(M8.0、最大震度6弱)が発生しており、今回の地震はその余震域内で発生している。(図A

1923年8月以降の活動を見ると、この付近では、2003年十勝沖地震(M8.0、最大震度6弱)、1952年十勝沖地震(M8.2、最大震度5)が発生している。これらの地震に伴い津波が発生し、2003年の地震では十勝港で255cm、1952年の地震では八戸で100cmの津波を観測した。(図B


気象庁
平成18年12月13日第162回地震調査委員会資料 『2006年11月の地震活動の評価』