11月1日 十勝支庁南部の地震


2006年11月1日23時21分に十勝支庁南部の深さ49kmでM4.8(最大震度4)の地震が発生した。発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。余震は観測されていない。なお、今回の地震の近くでは、同日02時39分にM4.3(深さ50km、最大震度3)の地震も発生している。
今回の地震の震源付近(領域b)はクラスタ状の活動が見られるところで、最近では2006年3月25日にM4.8(最大震度3)の地震が発生している。(図A

1923年8月以降のM5.0以上の活動をみると、今回の地震の震源付近(領域c)では、M6.0以上の地震が1回発生している。また、2003年十勝沖地震前に地震発生数が少なく、発生後は増加しているように見える。1952年十勝沖地震前にも似たような傾向が見える。(図B


気象庁
平成18年12月13日第162回地震調査委員会資料 『2006年11月の地震活動の評価』