遠地実体波解析(暫定解)
●発生時刻:04/10/23 17:56(JST) 震央(37.3°N/133.8°E) 深さ(20km) マグニチュード(M6.8)【気象庁による速報震源】
●震源パラメータ 走向、傾斜、すべり角(223,57,89)/(45,33,92) 地震モーメント Mo=8.5×10**18Nm(Mw=6.6)
破壊継続時間(主破壊) T=15sec 破壊開始点の深さ(8km) 食い違い(最大1.2m)
●データ処理:IRIS−DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動41点)を用いて解析
●解釈その他:破壊開始の深さは約8kmで,破壊はそこから浅い方向に進みました.そのため揺れが大きくなったものと考えられます.得られたメカニズムは逆断層型地震ですが,2つの節面のどちらが断層面かはこの解析からだけでは判断がつきません.内陸の地震なので今後余震分布がはっきりすれば断層面がどちらかも決められると思います.今後の情報を待ちたいと思います.どちらかというと北西傾斜の方が波形のあいがよかったのでここではこちらを載せています.地震が浅いので今後も多くの余震が起こることが考えられます.
東京大学地震研究所
【平成16年10月24日第133回地震調査委員会資料 『2004年10月23日新潟県中越地震の評価』】