紀伊半島南東沖の地震活動のメカニズムについて


前震(M6.9)、本震(M7.4)のメカニズムは、CMT解などからは南北圧縮の逆断層型と推定される。また、最大余震(M6.5)も同様なメカニズムと推定される。
一方で、北西側に活動が伸びている領域(図中(A))の活動については、気象庁、防災科研のモーメントテンソル解析などから横ずれ型の地震であることが推定される([1][2])。また、これらの活動の南東延長線上の領域(B)でも同様に横ずれ型のメカニズムが見られる([3])。
北東側の少し離れた領域(C)で見られる地震活動では、初動の分布が(A)、(B)などとは全く逆になっており、かなり異なるメカニズムの地震が発生していることが推定される。

※中央は9月5日〜20日の震央分布(M3.5以上)


気象庁
平成16年10月13日第132回地震調査委員会資料 『紀伊半島南東沖の地震活動の評価』