9月5日 紀伊半島南東沖の地震


2004年9月5日23時57分に紀伊半島南東沖[東海道沖]でM7.4(最大震度5弱)の地震が発生した。この地震に伴い、串本で高さ0.9m、神津島で高さ0.8mの津波を観測した。
また、その約5時間前の19時07分には、本震の西南西約40kmでM6.9(最大震度5弱)の前震が発生し、神津島で高さ0.5mの津波を観測した。
地震活動は、前震−本震−余震型で推移し、8日23時58分には余震域の東端でM6.5(最大震度3)の最大余震が発生した。その後、余震活動は順調に減衰している。
発震機構(CMT解)は、いずれも南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレート内部の地震と考えられる。
今回の活動の周辺では、1944年12月7日に東南海地震(M7.9)、1946年12月21日に南海地震(M8.0)が発生している。


気象庁
平成16年11月10日第134回地震調査委員会資料 『2004年10月の地震活動の評価』