日本列島周辺の大地震、群発地震活動におけるM4以上の地震数


今回の三宅島、新島・神津島近海の群発地震活動では、M4以上の地震の発生数が際立って多く、群発地震としての規模が大きいことが特徴である。M4以上の地震数は1ヶ月あまりですでに500回近くに達している。

これは2年近く活動した松代群発地震の場合の約250個を上回るのは勿論、日本海側で発生するM7クラスの大地震、日本海中部地震や北海道南西沖地震の余震数をも上回っている。

太平洋岸で起きる典型的な巨大プレート間地震である北海道東方沖地震で余震の数は1000個近くになる。関東地震、南海地震なども同程度と考えられ、余震数で今回の活動を超えるのは、これらの巨大地震の場合だけである。

伊豆半島東方沖の群発地震活動では10年あまりの期間の地震数の合計でもM4以上の地震数は100個のオーダーであり、今回の活動との規模の違いがわかる。