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  3. 福井平野東縁断層帯の長期評価の一部改訂

(広報誌「地震本部ニュース」平成22年(2010年)3月号)



 地震調査研究推進本部地震調査委員会は、「福井平野東縁断層帯の長期評価の一部改訂」をとりまとめ、平成21年12月18日に公表しました。ここではその概要を紹介します。
 なお、福井平野東縁断層帯の評価は平成16年12月8日に公表されていますが、その後、最近の調査結果により、活動履歴などに関する新たな知見が得られたことから、これを基に評価の見直しを行い、一部改訂版としてとりまとめました。




 福井平野東縁断層帯は、福井平野東縁断層帯主部と福井平野東縁断層帯西部からなります。
 福井平野東縁断層帯主部は、石川県加賀市沖合の海域から、福井県あわら市、坂井市(旧坂井郡丸岡町)及び吉田郡永平寺町(旧松岡町)を経て、福井市(旧足羽〔あすわ〕郡美山町)まで、概ね南北に延びる断層帯です。長さは約45kmで、左横ずれかつ東側隆起の逆断層です。
 福井平野東縁断層帯西部は、1948年(昭和23年)福井地震の震源断層の主断層で、福井県坂井市(旧坂井郡三国町)沖合の海域から、あわら市、坂井市(旧坂井郡坂井町、丸岡町)を経て福井市まで、概ね北北西−南南東に延びる断層です。長さは約33kmで、左横ずれが卓越し、中部から北部では東側隆起成分、南部では西側隆起成分を伴います。


 福井平野東縁断層帯の過去の活動は次のようであった可能性があります。

(1)福井平野東縁断層帯主部
●最新の活動
 約3千4百年前以後、約2千9百年前以前
●平均活動間隔
 約6千3百−1万年
●1回のずれの量
 3−4m程度(左横ずれ成分および上下成分の総和)
 1m程度(上下成分)

(2)福井平野東縁断層帯西部
●最新の活動
 1948年(昭和23年)福井地震
●平均活動間隔
 不明
●1回のずれの量
 最大2m程度(左横ずれ成分)
 最大0.9m程度(東側隆起成分)


(1)福井平野東縁断層帯主部
 福井平野東縁断層帯主部では、全体が1つの活動区間として活動する場合、マグニチュード(M)7.6程度の地震が発生する可能性があります。また、その際のずれの量は左横ずれ成分および東側隆起の上下成分の総和で3−4m程度となる可能性があります。
 福井平野東縁断層帯主部の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表に示すとおりです。
(2)福井平野東縁断層帯西部
 福井平野東縁断層帯西部では、全体が1つの活動区間として活動する場合、M7.1程度の地震が発生すると推定されます。また、その際の左横ずれの量は2m程度と推定されます。本断層帯では、平均活動間隔が不明であるため、将来このような地震が発生する長期確
率を求めることはできません。ただし、本断層帯の最新活動が1948年の福井地震であったことを考慮すると、我が国の主な活断層の平均的な活動間隔と比べて非常に短い時間しか経過していないことから、本断層帯でごく近い将来に今回評価したような地震が発生する可能性は低いと考えられます。


 この度公表した本断層帯の長期評価の一部改訂では将来発生する地震の規模や可能性について述べています。この評価への理解を深めると共に、地震に対するイメージを持って頂くことを目的に、想定されている地震が発生した場合、どの程度の揺れに見舞われる可能性があるのかについて、計算を行いました。
長期評価結果と併せて、防災対策の一助として頂ければ幸いです。
 なお、個別地域の被害想定や防災対策の検討を行う場合は、より詳細な地震動評価を別途行う必要があります。

[解 説]
 右の図は福井平野東縁断層帯主部でマグニチュード(M)7.6の地震が発生した場合に予測される震度分布を示しています。活断層モデルは、本断層帯の長期評価に基づいて地表の断層を直線でモデル化したもので、震源断層モデルは、活断層モデルを地表トレースとする断層面上に設定した地震発生域を示します。
 福井平野東縁断層帯主部が活動した場合は、福井県福井市や坂井市、あわら市、石川県加賀市の一部に震度7(濃赤色)の大変強い揺れが予測されています。福井平野を中心とした福井県越前市から石川県小松市にかけての平野部や、福井県大野市の一部では、震度6強(薄赤色)の強い揺れになるほか、福井平野周辺の山地や石川県金沢市の沿岸部の一部で、震度6弱(橙色)の揺れに見舞われます。震度5強(黄色)の揺れは、福井県北部から石川県南西部にかけての範囲のほか、福井県敦賀市や琵琶湖北岸の一部にまで及び、さらに、平野や盆地は揺れやすいため、震度5弱(黄緑色)の揺れが、遠く濃尾平野・琵琶湖北岸・富山県の平野部の一部に及んでいます。
 なお、実際の揺れは、予測されたものよりも1〜2ランク程度大きくなる場合もあります。特に、活断層の近傍などでは、例えば震度6弱と予測されている場所においても震度6強以上の揺れになることがあります。また、例えば震度7と予測されている大変強い揺れの地域では、所によって地盤が強い揺れを伝えにくくなったり、液状化をおこしたりすることで、震度7にはならない可能性もあります。震度7の予測は他の震度とは推定精度が違うことに留意する必要があります。震度6弱〜震度7の揺れの状況や、その揺れによる建物や地盤などの状況・液状化の被害などについては、平成21年3月に改訂された「気象庁震度階級関連解説表」を参考にしてください。

(広報誌「地震本部ニュース」平成22年(2010年)3月号)

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