7 参考  地震の規模の大小で揺れはこれだけ違う

陸域の浅いところ(深さ10〜20q)に起きた地震でも規模(マグニチュード=M)の大小で揺れを示す震度はこれだけ(図17)違います。経験則にありますように、兵庫県南部地震のようにMの大きい大地震では震央近くは激しい揺れに見舞われて震度は大きく、遠く離れたところまで揺れを感じます。Mが小さくなるにつれて震央近くの震度は小さくなり、揺れを感じる範囲も狭くなります。図17に示すのはM7.2の大地震からM3.1の小地震までの実際に起こった地震による震度分布図で、Mがほぼ1.0ずつ小さくなっています。Mが1小さくなると、地震エネルギーは約32分の1になります。震央近くの震度の大小と揺れを感じる範囲の広さで、その違いがよく分かります。

図17 地震の規模の大小で揺れはこれだけ違う

表3 最近の主な地震と最大余震のマグニチュード(M)と観測された最大震度(3.3の[6]参照)