(1)経験則1 (松本久、津村建四朗の資料をもとに作成)

@ M9以上の地震は日本付近で起きたことはありません。1960年のチリ地震、1964年のアラスカ地震などはM9以上の超巨大地震だと考えられています。

A M8.5以上の地震は最大級の地震で、全世界を通じて10年に1度ぐらいしか起きません。

B M8以上の地震は第1級の地震で、内陸に起きれば最大級の災害を起こします。震源が海底で浅い場合には大津波が起きます。日本付近では10年に1度ぐらいの割合で起きます。

C M7.5前後の地震はかなりの大地震で、内陸に起きれば大被害を生じます。震源が海底で浅い場合には津波が発生します。

D M7前後の地震が内陸に起きればかなりの被害を生じます。震源が海底で浅い場合には小さな津波が発生することがあります。

E M6前後の地震で震源が内陸で浅い場合には小範囲で被害が生じます。このクラスの海域に発生した地震で津波が発生することはほとんどありません。

F M5前後の地震で被害が生じることはほとんどありません。しかし震源が極めて浅い場合には、まれに局地的な小被害が発生することがあります。

G M4前後の地震では被害を生じることはほとんどありません。2〜3の県にわたって有感となる程度の地震です。私たちがよく感じる地震ではこのクラスのものが多いのです。

H M3前後の地震は震源が浅い場合、震源地付近の小範囲で人体に感じます。しかし震源が数10qより深い場合には感じません。

I M2前後の地震は地震計に記録されるが人体には感じません。しかし震源が極めて浅い場合に、まれに人体に感じることがあります。