1−1 地震はどのようにして起きる?

日本では、1993年の北海道南西沖地震、阪神・淡路大震災を引き起こした1995年の兵庫県南部地震をはじめ数多くの地震が起き、しばしば大きな被害を出しています。それでは、地震はどのようにして起きるのでしょうか。

地震とは一言でいえば岩石の急激な破壊です。地球の中の岩石は、周りからいつも圧力を受けて変形しエネルギーを蓄えています。変形に耐えきれなくなった岩石が瞬間的に破壊され、一気にエネルギーを放出するのが地震です。この破壊は、ある地点から起きて面状に広がります。破壊の広がった面の両側で岩石の層に食い違いが生じます。

地震の破壊が始まった地点を震源といい、その震源の真上にあたる地表の地点を震央といいます。岩石の破壊の広がった領域を震源域と呼びます。岩石の破壊が広がって食い違いを生じた面を震源断層といいます。内陸のごく浅い地震では、地表に食い違いが現れる場合があります。これを地表地震断層または地震断層といいます(図1)。      

兵庫県南部地震では、震央は淡路島の北端で、震源の深さは約16qでした。震源域は、震源から北東方向と南西方向へほぼ鉛直な面上に広がっていきました。淡路島の北部では地表地震断層が現れましたが、神戸側でははっきりとした地表地震断層は現れませんでした。

図1 震源,震央,震源域,震源断層,地表地震断層の模式図