【中央構造線断層帯に関する調査(板野断層、鳴門南断層)】
1)板野断層、鳴門南断層の位置
讃岐山脈のふもとに沿って板野断層が存在し、その東南部の平野では鳴門南断層が東西に延びている。これらを対象にして板野郡板野町川端と鳴門市大津町大代の2箇所においてトレンチ調査を行った。
2)板野町川端、鳴門市大津町トレンチ調査について
板野郡板野町川端において平成10年9月下旬から掘削を行い,11月下旬に調査終了後,12月下旬に一般公開を経て,1月下旬に埋めもどした。
讃岐山脈から吉野川へ向かって流れる小河川の沖積扇状地にあたり,断層変位の変位を把握しやすいと考えられたため本地区を選定した。
鳴門南断層が分布している大麻町から大津町にかけての沖積低地は水田やレンコン畑に利用されており,トレンチ調査が容易に行えないため,休耕田や畑が多く,断 層変位地形が明瞭な鳴門市大津町大代地区を選定した。平成10年11月下旬から調査を開始し,調査終了後,12月下旬の一般公開を経て,1月下旬に埋め戻しを 行った。
3)調査結果
川端トレンチでは断層を確認できなかったが,地震を伴う大規模な液状化が見られた。最上部の耕作土の下には遺物包含層であるれき混じり砂層,砂礫層,シルト層などが堆積し,地層を構成している。液状化は遺物包含層まで達しており有史時代に大規模地震があったことを示している。またトレンチ東面には液状化により貫入した含礫プラグが見られ,そこから水圧破砕により形成された細脈が上方に延びている。
大代地区トレンチはシルト層と粘土層,砂層など柔らかい地層で構成されているため断層は確認できなかったが,上層部では地層は水平を保っているが下層において 傾斜不整合,いわゆる地層のとう曲が認められ,断層運動により発生したと考えられる。
4)解析評価等
(1)鳴門南断層
調査結果から2800〜3100年前と約1700年前にそれぞれ断層運動があったものと考えられる。また,約1600年前及び約1900年前から2800〜3000年前の間に断層運動があった可能性もある。
(2)板野断層
液状化の痕跡が遺物包含層に達しており,そのことから推察し液状化を発生させ た地震は11世紀〜13世紀に発生したものと考えられる。
○ただし、この解析及び評価は、徳島県の見解です。
5)問い合わせ先
徳島県環境生活部消防防災安全課
電 話 088−621−2281
ファクシミリ 088−621−2849