[北九州市]小倉東断層に関する調査

北九州市の東部に位置する小倉東断層は、長さ17q、活動度C級(「新編・日本の活断層」による)の活断層です。この活断層を調査するため、断層上の3箇所においてトレンチ調査を行いました。写真−1は、小倉南区大字志井で行ったトレンチ調査状況の写真です。トレンチの長さは約8m、幅は約6m、最大深度は約4mです。


写真−1 小倉東断層(志井)トレンチ全景


写真−2は、写真−1の北側の壁面を撮影したものであり、この断層により礫層が変位をしているのがわかります。また、この断層は、西上がり右ずれ断層であることが確認されています。最新の活動時期や活動間隔については、現在、北九州市活断層調査実行委員会で解析を行っています。


写真−2 北側壁面、断層付近拡大


トレンチ調査―――――  活断層のトレンチ調査は、断層の通過している場所に調査溝(トレンチ)を掘り、その断面や平面の観察によって、過去に起こった断層運動を解読していく方法です。地層の中の土器などの遺跡や植物の化石から年代に関する情報を入手し、断層運動の発生時期や活動の間隔を把握していきます。



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