平成11年3月10日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1999年2月の地震活動について
○ 2月26日に秋田県沿岸南部でマグニチュード(M)5.1の地震が発生し、被害を伴った。
○ 2月9日に十勝支庁南部の深さ約55kmでM4.7の地震が発生した。
○ 2月1日に福島県沖の深さ約50kmでM5.1の地震が発生した。
○ 2月21日に福島県会津地方の深さ約15kmでM4.0の地震が発生した。
○ 2月26日に秋田県沿岸南部の深さ約20kmでM5.1の地震が発生し、被害を伴った。この地震で秋田県象潟町、山形県遊佐町で震度5弱を観測した。約1分後にM4.6、28日にはM3.9、M3.7の余震を観測したが、その後の余震の数は少なくなってきている。
発震機構は西北西−東南東方向に圧縮軸をもつ逆断層型で、東北地方の広い範囲で受けている東西方向に圧縮される力の方向と一致している。
周辺のGPS観測の結果には、地震による変化は認められなかった。
○ 三重県中部の深さ約10kmで1月下旬から始まった地震活動は、2月も継続している。今回の地震活動はすでに1ヶ月を超えていることと過去のこの付近の地震活動の例から今後数ヶ月続く可能性がある。
○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。
○ 2月7日に山口県東部の深さ約10kmでM4.0の地震が発生した。
○ 2月12日に京都府南部の深さ約15kmでM4.0の地震が発生した。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 2月26日の秋田県沿岸南部の地震の震源域で3月8日にM4.2の余震が発生した。
○ 3月2日に関東東方沖の深さ約60kmでM6.2の地震が発生した。
○ 3月9日に熊本県阿蘇地方の深さ約10kmでM4.5の地震が発生した。