平成11年1月13日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

1998年12月の地震活動について


1 主な地震活動

○ 特に目立った活動はなかった。

2 各地方別の地震活動


(1) 北海道地方

○ 12月10日に十勝支庁南部の深さ約55kmでマグニチュード(M)4.6の地震が発生した。この地震の震源とほぼ同じところで、4月20日と5月12日にいずれもM4.2の地震が発生している。

(2) 東北地方

○ 特に目立った活動はなかった。

(3) 関東・中部地方

○ 特に目立った活動はなかった。

○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。

(4) 近畿・中国・四国地方

○ 特に目立った活動はなかった。

(5) 九州・沖縄地方

○ 12月7日に奄美大島近海の深さ約60kmでM4.7の地震が発生した。

○ 12月16日に日向灘の深さ約30kmでM5.5の地震が発生した。この地震の震源の付近では、1994年4月30日にM6.0の地震が発生している。今回の地震の発震機構は、北西−南東方向に圧縮軸をもつ逆断層型であった。

3 補足

○ 1月9日に択捉島付近の深さ約120kmでM5.6の地震が発生した。

○ 1月2日に茨城県沖の深さ約50kmでM5.0の地震が発生した。

○ 1月11日に福井県嶺北地方の深さ約10kmでM4.3の地震が発生した。