平成10年3月11日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1998年2月の地震活動について
2月21日に新潟県中越地方(小千谷市付近)でM5.0の地震があり、被害を伴った。
○2月5日に根室半島南方沖の深さ約50kmでM4.9の地震があった。
○2月11日に浦河沖の深さ約60kmでM4.8の地震があった。
特に目立った活動はなかった。
○2月21日に新潟県中越地方(小千谷市付近)でM5.0の地震があり、被害を伴った。この地震の深さは約20kmであり、陸域の浅い地震である。発震機構は逆断層型であり、圧縮軸の方向は、この地域に多く見られる北西−南東方向である。余震は、翌22日のM3.7が最大であり、数日で収まった。この周辺では、1933年にM6.1の被害地震があったほか、過去約60年間でM5〜M6程度の地震が数個あった。
○2月10日に岐阜県飛騨地方(金山町付近)でM4.2の地震があった。
○東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。
特に目立った活動はなかった。
○1月下旬から奄美大島の南西沖で、地震活動(最大は2月21日のM4.3)が続いている。
○3月3日に鹿児島県北西部でM3.8の地震があった。この地域は、鹿児島県北西部の昨年5月の地震(M6.3)の余震域南側延長部に当たる。1997年12月中旬以降、地震活動がやや活発化し、1月10日にM4.1の地震(現在までの最大)があった後、低いレベルの活動が続いていた。
○3月4日に兵庫県猪名川町付近でM3.8の地震があった。この地域では、1994年11月にもM4程度の活動があった。
○3月8日に茨城県南西部の深さ約40kmでM4.4の地震があった。