平成10年12月9日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1998年11月の地震活動について
○ 11月20日に石垣島南方沖でマグニチュード(M)6.3の地震が発生した。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 11月24日に宮城県沖の深さ約80kmでM5.1の地震が発生した。この地震は沈み込む太平洋プレートの二重深発地震面の下面で発生したもので、発震機構はプレートの沈み込む方向に張力軸をもつものであった。
○ 11月8日に千葉県北西部の深さ約80kmでM4.6の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧縮軸をもつ逆断層型であった。
○ 11月16日に能登半島沖の深さ約15kmでM4.7の地震が発生した。この地震は1993年2月7日に発生したM6.6の地震の余震域で発生した。
○ 11月28日に千葉県北西部の深さ約70kmでM4.3の地震が発生した。震源は、8月29日に発生したM5.1の地震の震源とほぼ同じところに位置している。
○ 長野・岐阜・富山県境の地震活動は、上高地付近を中心に活動を続けているが、地震の発生数は減少しつつある。
○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。
○ 11月10日に高知県西部の深さ約45kmでM4.2の地震が発生した。
○ 11月7日に奄美大島近海の深さ約20kmでM4.5の地震が発生した。
○ 11月20日に石垣島南方沖でM6.3の地震が発生した。この地震は、5月4日に発生したM7.6の地震の余震域の北東側に隣接した場所で発生した。
○ 12月7日に奄美大島近海の深さ約60kmでM4.7の地震が発生した。