平成9年8月6日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

1997年7月の地震活動について


1 主な地震活動

特に目立った活動はなく、全般に静穏であった。

2 各地方別の地震活動


(1) 北海道地方

○1994年の北海道東方沖地震(M8.1)の余震域の南西端で、7月15日にM5.9の地震があった。

○7月1日に釧路沖の深さ約70kmでM4.9の地震があった。

(2) 東北地方

特に目立った活動はなかった。

(3) 関東地方

○7月9日に千葉県北西部の深さ約80kmでM4.8の地震があった。発震機構は東西圧縮の低角逆断層型であり、このことと震源の深さから判断すると、この地震は太平洋プレートとフィリピン海プレートとの境界の地震である。

○東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。

(4) 近畿・中国・四国地方

○6月25日の山口・島根県境付近の地震(M6.1)の余震活動は順調に減衰している。

(5) 九州・沖縄地方

○鹿児島県北西部の地震(3月26日:M6.3)の余震域東部で7月26日にM4.3の余震があった。3月及び5月(M6.2)の地震の余震活動はそれぞれ順調に減衰している。