平成8年7月10日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

1996年6月の地震活動について


1 主な地震活動

沖永良部島付近でM5.6の地震、西表島の北西沖合でM5.3を最大とする地震活動があった。

2 各地方別の地震活動


(1) 北海道地方

1994年の三陸はるか沖地震の震源域中央部で6月19日にM5.5の余震 があった。

(2) 東北地方

1994年の三陸はるか沖地震の震源域で6月26日にM5.0の余震があっ たほか、福島県南西部で6月2日にM4.3、岩手県中部で6月5日にM4.4の地震があり、それぞれの余震活動はほぼ収まっている。

(3) 関東・中部地方

6月12日に銚子付近でM4.4を最大とする深さ約60kmの地震活動があっ たほかは、特に目立った活動はなかった。

○東海地方では、駿河湾の地震活動は静穏であった。掛川−御前崎間のGPS観 測によれば、基線長、上下変動とも特段の変化は見られない。

(4) 近畿・中国・四国地方

京都府中部で5月23日から6月14日にかけて、M3.9(5月29日) を最大とする地震活動があったほか、鳥取県西部で6月15日にM4.2の地震 があった。余震は16日まで多発したが、下旬には収まった。

(5) 九州・沖縄地方

沖永良部島付近でM5.6の地震、西表島の北西沖合でM5.3を最大とする地 震活動があったほか、熊本県西部でM4.3の地震があった。

○6月29日に熊本県西部でM4.3の地震があった。余震は7月5日までにほ ぼ収まっている。

○6月2日に沖永良部島の北西約30km沖合でM5.6の地震があった。余震は 下旬にはほぼ収まっている。

○6月9日から西表島の北西約80km沖合で最大M5.3の地震活動があった。 9〜10日に活動は集中したが、その後は散発的である。

3 (補足)7月(1〜9日)の主な地震活動

1994年の三陸はるか沖地震の震源域の北西部で7月4日にM5.1の余震 が発生した。