三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価の一部改訂について

平成21年3月9日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

 地震調査研究推進本部は、「地震調査研究の推進について −地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策−」(平成11年4月23日)を決定し、この中において、「全国を概観した地震動予測地図」の作成を当面推進すべき地震調査研究の主要な課題とし、また「陸域の浅い地震、あるいは、海溝型地震の発生可能性の長期的な確率評価を行う」とした。

 地震調査委員会では、この決定を踏まえつつ、これまでに、海域に発生するプレート間大地震(海溝型地震)として、宮城県沖地震、南海トラフの地震、三陸沖から房総沖にかけての地震活動、千島海溝沿いの地震活動、日本海東縁部の地震活動、日向灘および南西諸島海溝周辺の地震活動及び相模トラフ沿いの地震活動の長期評価を行い、公表した。

 今回、これまでに長期評価を行った三陸沖から房総沖にかけての地震活動のうち、茨城県沖で想定した地震が発生したことから(平成20年5月8日の茨城県沖の地震(M7.0))、茨城県沖の地震の長期評価を見直すとともに、三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について、前回の公表から時間が経過したため、地震発生確率等、記述の一部を更新した。

 なお、評価に用いられたデータは量及び質において一様ではなく、そのためにそれぞれの評価の結果についても精粗がある。平成15年以降に発表した長期評価からは、評価の結果の信頼度を付与しており、今回の見直しに併せて信頼度を追加した。



評価文 (PDF 4,248 KB)

図の目次



<付録>

 三陸沖から房総沖にかけての地震活動については、地震調査研究推進本部地震調査委員会(2002)により、それまで行われていた調査研究に基づいた長期評価が公表されているが、その長期評価において茨城県沖で発生が想定されていた地震が平成20年5月8日に発生したため、今回の地震についての解析結果等を基に当該領域の地震活動について検討を行い、一部改訂版としてとりまとめた。
 以下に改訂となった項目とその値について、前回の評価と今回の評価の対比表を示す。なお、評価にあたっては、下表に示す数値のほか各値を求めた根拠についても改訂していることに留意されるとともに、その詳細については評価文を参照されたい。

茨城県沖の地震の評価についての新旧対比表
前回の評価
(平成14年7月31日公表)
今回の評価
(平成21年3月9日公表)



今後10年以内 50%程度(ポアソン)ほぼ0%〜0.2%(BPT)
今後20年以内 70%程度(ポアソン)50%程度(BPT)
今後30年以内 90%程度(ポアソン)90%程度以上(BPT)
次の地震の規模M6.8程度M6.7〜M7.2
平均発生間隔15.5年(1940年以降の過去62
年間にM6.7以上の地震の発生
は4回)
21.2年(1923年、1943年、1965年、
1982年、2008年に発生した地震につい
て、算術平均で求めた)