平成16年5月14日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会


2004年4月の地震活動の評価


1 主な地震活動

目立った活動はなかった。 補足説明へ

2 各地方別の地震活動


(1) 北海道地方

○ 4月12日に釧路沖の深さ約50kmでマグニチュード(M)5.8の地震が発生した。発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、平成15年(2003年)十勝沖地震の余震と考えられる。今回の地震は余震域の北東端付近で発生した。 補足説明へ

(2) 東北地方

目立った活動はなかった。 補足説明へ

(3) 関東・中部地方

○ 4月4日に茨城県沖の深さ約50kmでM5.8の地震が発生した。発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

○ 4月28日に栃木県北部の深さ約10kmでM4.0の地震が発生した。

○ 東海地方のGPS観測結果に2001年から認められた長期的な変化は、現在でも依然として継続しているように見える。 補足説明へ

(4) 近畿・中国・四国地方

○ 4月6日に徳島県南部の深さ約5kmでM4.0の地震が発生した。

○ 4月20日に伊予灘の深さ約50kmでM4.6の地震が発生した。発震機構は西北西−東南東に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部の地震である。 補足説明へ

(5) 九州・沖縄地方

○ 4月21日に日向灘の深さ約25kmでM5.0の地震が発生した。発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。 補足説明へ




補足

○ 5月6日に釧路沖の深さ約40kmでM5.7の地震が発生した。



2004年4月の地震活動の評価についての補足説明

平成16年5月14日
地震調査委員会

1 主な地震活動について

2004年4月の日本およびその周辺域におけるマグニチュード(M)別の地震の発生状況は以下のとおり。
M4.0以上およびM5.0以上の地震の発生は、それぞれ82回(3月は73回)および8回(3月は7回)であった。また、M6.0以上の地震は発生しなかった。
(参考)1971−2000年の30年間の標準的な回数:
    M4.0以上の月回数46回、M5.0以上の月回数8回、M6.0以上の月回数1.3回、年回数約16回

2003年4月以降2004年3月末までの間、主な地震活動として評価文に取り上げたものは次のものがあった。

−宮城県沖

2003年5月26日M7.1(深さ約70km)

−宮城県北部

2003年7月26日M6.4(深さ約10km)

−十勝沖(平成15年(2003年)十勝沖地震)

2003年9月26日M8.0(深さ約40km)

−福島県沖

2003年10月31日M6.8(深さ約30km)

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2 各地方別の地震活動

(1) 北海道地方

「4月12日に釧路沖の深さ約50kmでマグニチュード(M)5.8の地震が発生した。発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、平成15年(2003年)十勝沖地震の余震と考えられる。今回の地震は余震域の北東端付近で発生した。」:
2003年9月26日の十勝沖地震(平成15年(2003年)十勝沖地震)の余震活動は、引き続き減衰傾向である。4月12日の地震に伴い余震域の北東端付近で一時的な活動があったが、12日のうちにほぼ収まった。GPS観測結果によると、本震発生後に観測された余効変動はわずかながら継続している。

北海道地方では他に次の活動があった。

−4月27日頃より網走・根室支庁境界付近(網走支庁網走地方)で小規模な地震活動があり、5月に入っても継続している。5月14日現在、最大は5月5日に発生したM3.4の地震である。

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(2) 東北地方

−4月23日に青森県東方沖の深さ約70kmでM4.9の地震が発生した。

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(3) 関東・中部地方

「東海地方のGPS観測結果に2001年から認められた長期的な変化は、現在でも依然として継続しているように見える。」:
東海地方から中部地方にかけての太平洋側は、フィリピン海プレートの北西方向への沈み込みなどにより、西北西にほぼ一定速度で移動しているが、GPS観測結果では、静岡県西部を中心とする地域において、2001年4月頃から、この移動に、やや変化している傾向が見られるようになり、2004年4月に入っても継続している。但し、変化が加速している様子はない。
(なお、本評価結果は、4月26日に開催された地震防災対策強化地域判定会委員打合会における見解(参考参照)と同様である。)

(参考)最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動(平成16年4月26日気象庁地震火山部)

「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。

全般的には顕著な地震活動はありません。浜名湖直下で通常より活動レベルの低い状態が続いていますが、その他の地域では概ね平常レベルです。

プレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる東海地域およびその周辺で見られる長期的な地殻変動は依然継続しています。」

関東・中部地方では他に次の活動があった。

−4月24日から伊豆半島東方沖で小規模な地震活動があった。地震活動とともに、周辺のGPS、傾斜計、歪計等に地殻変動が観測されたが、震度1以上は観測されず、5月に入って活動はほぼ収まった。

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(4) 近畿・中国・四国地方

近畿・中国・四国地方では、特に補足する事項はない。

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(5) 九州・沖縄地方

九州・沖縄地方では、特に補足する事項はない。

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参考1 「地震活動の評価」において掲載する地震活動の目安
M6.0以上のもの。又は、M4.0以上(海域ではM5.0以上)の地震で、かつ、最大震度が3以上のもの。
参考2 「地震活動の評価についての補足説明」の記述の目安
「地震活動の評価」に記述された地震活動に係わる参考事項。
「主な地震活動」として記述された地震活動(一年程度以内)に関連する活動。
評価作業をしたものの、活動が顕著でなく、かつ、通常の活動の範囲内であることから、「地震活動の評価」に記述しなかった活動の状況。